結局SEMってなんなの?SEMの歴史を知ってスッキリしよう。

あるサイトではSEMはPaid Search のことだと説明し、また別のサイトでは、SEMはSEO やPaid Searchを含む上位概念だと説明しています。
つまり、SEM=Paid Search、なのか。SEM= SEO +Paid Searchなのか?という話。
結論から言いましょう。SEM= SEO +Paid Search。
ですが!アメリカでも混同されています。
SEM=SEO +Paid Searchとしているサイトもあるし、SEM=Paid Searchとしているサイトもあるし、SEMという言葉をあえて使わず、Paid Searchなどの言葉を使い、混乱を避けているサイトもあります。
じゃー、なんでこんなことになったのかという理由を検索エンジンの歴史とともに詳しく解説されている記事があったので紹介します。
先に言っておきますがSEO、SEM、Paid Search、これら全ては検索エンジンを使ってアクセスを増やすためのもの。
だからアクセスを増やすことが最重要です。
この記事の目的は、SEMという言葉の使われ方の歴史を知り、 ウェブサイトで記事を読んでいる時や、取引先との会話中などに無駄な混乱を避けることです。ウェブサイトや取引先が、どう言った意味でSEM という言葉を使っているのかは、文脈で理解しましょう。
まずは、中心となるコンセプトから理解していきましょう。
2種類の検索結果
Googleで、キーワードを入力して検索すると、こんな画面が出てきますよね。
はい、2種類。
Paid Searchは、誰かが広告費をGoogleに支払って(正確にはこの時点では支払いは発生しない。)検索結果に表示されています。
Organic Searchは、誰も何も払ってない。SEOは、このOrganic Searchでできるだけ上位に表示されるための方法です。
では、Paid Searchの歴史から、なぜSEMという言葉の定義が曖昧になっていたのかを見ていきましょう。
Paid Search誕生
まず、検索エンジン自体が1994年に誕生しました。そして、1996年にPaid Searchが誕生しました、が、すぐ消えました。
サービスが受け入れられず、ものすごい反発が起こったらしいです。当時は、インターネット自体が当時は新しかったので広告とか商業化することに否定的だったみたいです。
Paid Searchは1998年にパワーアップして復活を遂げました。Googleが広告サービスを始めたのは1999年でした。
SEMという言葉の一般化
Paid Searchが市民権を得て、市場は成長していきました。そんな中、SEOの専門家たちは、Paid SearchはSEOの一部なのか?という疑問を持ち始めます。SEOは、クロールベースの検索エンジンに最適化する作業のことで、Paid Searchはそれには当てはまらないということです。
そこで、アメリカの有名情報ウェブサイト、Search Engine Landを創設から支える編集者のDanny Sullivan氏は、2001年からSEOやPaid Searchを包括的にまとめる言葉として、Search Engine Marketing、つまりSEMを使い始めます。本人曰く、正確にはこの言葉を考え出したのではなく、記事や講演で使い続けた結果、一般化されるのに一役買ったのだそうです。
この頃は、SEMに関しての混乱はありませんでした。今の正確な定義と同じく、SEM= SEO +Paid Searchだったのです。
混乱の始まり
2001年から一般的に使われるようになったSEMは、2006年頃からおかしな様子を見せ始めました。SEMをPaid Searchの意味で使う人が増え始めたのです。2010年頃には、なのある会社に勤める人々もSEMをPaid Searchの意味として使う人がで始めたのです。なぜこのようなことが起きたのか?考えられる理由は様々です。
まず、2005年にYahooが全て有料の広告サービスを 、Yahoo Search Marketingとして始めます。 この、Search Marketingという言葉が、一人歩きを始めたんじゃないでしょうか。つまり、たくさんの人々がPaid Search= Search Marketingと思い始め、Search Marketing = Search Engine Marketingだと思い始めた可能性があるわけです。
そして、Wikipedia。2009年に変更されていますが、昔はSEMの定義はWikipedia上で、有料で検索結果に表示する方法と書いてあったのです。つまり、WikipediaでもSEM= Paid Searchと書かれており、これによって多くの人が本来の意味と違う意味で使い始めたのではないでしょうか。
まとめ
そんなわけで、アメリカでもSEMにまつわるそれぞれの定義の違いが起きています。私は、このように情報収集していく中で、SEMに関してとても混乱しました。背景を知りようやく理解できたので、皆さんのモヤモヤもスッキリすると嬉しいです。ただ、大事なことは商品を売る、サービスを売る、露出を増やすことなので、そこにエネルギーを使いましょう。