ネット販売業務関係者必見、注目すべき4つの広告トレンド

2016年、インターネット広告はどのような動きを見せるのだろうか?ポイントを押さえて、それにあった戦略を立て、遅れをとらないようにしよう。
以下は、検索データへのアクセスを観察し広告主、クライアントの行動パターンに基づく予測である。
リアルタイムデータ
マーケティングに関するテクノロジーの進化により、広告主はリアルタイムデータを利用し、使用する広告のプラットフォームに大きな影響を与えるような重要な意思決定を行うことを可能にした。
ターゲットを絞り込むことで、より個人個人にあった広告戦略をとることができるようになり、結果的に効果的になる。
Bing Remarketing Networkが良い例だ。サイト内での行動パターンによってオーディエンスを選別し、そのターゲットに合わせて広告戦略をカスタマイズし、Bingネットワーク内のオーディエンスに仕掛けていく方法だ。
ターゲットの特定において、最も重要なのがデータの収集である。データには3種類ある。第一グループは、ビジネス自身が収集できる情報で、emailアドレスや自社の人気商品などだ。
第二グループは、GoogleやBingを利用して得られる情報で、検索トレンド、広告クリック、購入までの流れ、検索者の意図などである。それらを駆使して、どんなスタイルのジャケットが今シーズン流行るかなどが1ヶ月前にわかれば、それに適した戦略が取れる。
最後に第三グループは、オーディエンスをよりよく理解する上での補足的な役割を果たす。誰が、トヨタ車を運転しているのか?どこにターゲットが住んでいるのか?ターゲットに子供はいるのか?などだ。
リアルタイムデータへの継続した改善は、絞り込んだターゲットにのみ届く、制度の高い広告戦略を可能にする。
フィード
フィードは、ショッピングアグリゲーターやアフィリエイトマーケティングなどよりも古い歴史を持ち、現在革新を遂げようとしている。
プロダクトフィードは、広告のフォーマットを顧客に合わせながらも、最小管理単位が大きい商品の広告を効率的に管理しやすい 環境を広告主に与える。
例えば、顧客が“女性用の赤いダウンジャケット”と検索した場合、フィードベースの検索結果であれば、顧客は、様々なウェブサイトを訪れる必要がなく値段、売主、詳細など、検索を狭めていくことができる。
設定がしっかりしていて、フィードをうまく活用できれば、広告主は様々な業種を超える多くの在庫を整理、記録、販促しやすくなる。
ユーザーエンドアクション
検索結果ページでユーザーエンドアクションを可能にすることで、求めている情報が具体的であるほどユーザーは早くたどり着くことができる。あなたが、お気に入りのレストランに行こうと思って検索した場合に、検索結果画面上で予約ができるような仕組みのことである。
様々な種類の広告フォーマットを使い、見込み顧客が使いやすいユーザーエンドアクションを設定すれば、検索結果画面の働きを最大化することができる。また、クラウドソースの情報を検索画面に表示し、ユーザーの意思決定に役立つ情報を与えている。
例えば、寿司レストランで検索した場合、Yelpのレビュー、レストランの住所、営業時間、メニューなどが検索画面に表示されユーザーが必要な情報を効率良く伝えられる。
検索画面上に、ホテル予約、エンターテイメント予約などで、購入ページにダイレクトに進むことができるボタンの設置を実験的に行い、成功している。ユーザーがより早く、目的を達成できるような仕組みはこれからも進化していくだろう。
モバイル
モバイル端末への対応は必須である。
モバイル端末は、ユーザーの検索パターンを変える。
ここ最近、CortanaやSiriの普及で、音声による検索が爆発的に増えている。音声検索と文字検索はとても異なる。
広告主は、広告の効果にとても影響を及ぼすであろう音声入力に関して学ぶことが沢山ある。また広告業者にも大きな影響を及ぼす。音声入力は、口語表現で文字検索よりも長くなりやすい。
しかし、ユーザーの行動パターンから次に何を求めているかを予測し、的確に提案できるというメリットもある。例えば、終電を逃してどうしようか考えているところに、タクシーの広告がスマートフォン上に現れたら、、、
ユーザーエクスペリエンスのテクノロジーが更に進化とともに、広告もさらなる革新を生み出すだろう。