2016年をGoogleが取得する3つの特許から推測

Googleが現在申請中の3つの特許から、それらが検索結果にどう影響するのか?
Googleはメジャーな更新以外に、年間500から600件の更新を行っている。そのため、すべての更新に対応するのは現実的に難しい。
少しでもGoogleの更新に対応するため、将来検索結果にとても大きな影響を与える可能性のあるGoogleが更新中の3つの特許について学んでいく。
特許を取ったからといって、実際にそれがプロジェクトとしてスタートする保証はないが、それらを知ることで、将来のSEO の予測、長期的なSEO戦略に活かすことは可能である。意思決定が、シンプルに効率的に行えるはずだ。
それでは、3つの特許を見ていこう。
目次
特許1、Onsite and Offsite Search Engine Results
PageRankとは、Googleがリンクを解析する時に使用するアルゴリズムで、全てのウェブサイトに0-10の得点をつける仕組みだ。これにより、Googleはユーザーの検索に対して、関連性が強く、質の高い情報を提供することを可能にしている。
Googleは長い間”PageRank”の更新を行っていない。最後の更新は2013年の12月である。
しかし、この特許によりPageRankの更新、もしくは新しいPageRankの開発が行われるかもしれないと予測できる。PageRankの構成要素をただ単に変更するだけでなく、その機能を拡張するかもしれない。
オンサイト、オフサイト両方でのSEOが大事になる。
オンサイトコンテンツは、
- サーチクエリとセマンティックサーチの関連性
- インターナルリンク
- サイト全体のフレームワークの中のページコンテントの位置付け
オフサイトコンテンツは、
- 他のサイトやページからのリンクの数
- 特定のサーチクエリでランクされた回数
- サイトやページと関係のあるサイトに関連するデータ
これら全てを重要視して、コンテンツの信頼性を高めることが、2016年に向けて今取り組むことができる最良の作業である。
特許2、Using Structured Data For Search Result Duplication
Googleは、可能な限り重複するコンテンツを減らしたいと思っているが、実際には難しい。特に、何千もの商品を扱うe-commerceサイトなどは、必要以上にIndexされてしまい。重複するコンテンツが多く存在してしまう。
打開策として、Schema Markupという特殊なコードを使うことで重複するコンテンツを減らす方法が期待されている。
プロセスはこのようになる、
- 410 受け取ったデータのリソースを特定
- 420 リソース内のStructured Data ItemsからStructured Data Item Propertiesを抽出
- 430 候補となるものをStructured Data Item Propertiesから特定
- 440 候補となるものの曖昧さを解消
- 450 候補を選ぶ
これにより、Googleはどの情報がユーザーの検索ワードに関連性が強いかを確認することができるため、よりそのユーザーに適した検索結果を提供できるようになる。
ランキングの上位を目指すためにも、Schema Markupへの対応が重要になっていくだろう。
特許3、Rich Content for Query Answers
昨今、検索の意図が変わってきており、ユーザーは自分の疑問に対して、より包括的な答えを求めている。そのため 情報量が豊富なコンテンツへの需要が高まっており、GoogleはそれらRich Contentを検索結果により多く表示する傾向が見られる。
Stone Temple Consulting社の市場調査によると、Rich Content は、7ヶ月ほどで31.2%も上昇している。
世の中全ての検索を対象にしているデータではないが、この大きなRich Content 伸びは注意を払う価値があるだろう。
ユーザーが検索を行った時に、動画、写真、グラフ、チャート、Snippetsなど包括的な情報が望ましい。さらに、質の高いContentの重要性も高まり、ウェブサイトを上位にあげるために、権威のあるソースなどはとても大きな役割を果たす。